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執筆者の写真diamondhake

イタリアブランド「ホリデー&ブラウン/Holliday&Brown」の英国的な魅力の秘密

更新日:2020年3月19日


ホリデー&ブラウンのブランドロゴ。-蝶ネクタイ専門店ダイヤモンドヘイク

出典:ainexx.co.jp

1919年、オーブリー・ブラウン氏がロンドン、メイフェア地区のバーリントン・アーケードにネクタイ用のシルク・プリント生地専門店をオープンしました。

そして、1926年にブラウン兄弟は友人のホリデー氏と共にホリデー&ブラウン社を設立し、新たな社名とブランドの確立のためにホリデー&ブラウンが取った企業戦略は“クラシック”でありながら“常にフレッシュ”というものでした。

ブラウン兄弟はサヴィルロウの仕立てに学び、ますます予想外の色の組み合わせやデザインを発表して注目を集めるようになりました。ブラウン兄弟は英国の連隊旗をモチーフにしたデザインのネクタイや、当時、大流行したペイズリー柄のネクタイ、幾何学柄のネクタイや色とりどりのフラワーモチーフのネクタイを世に送り出しました。

バーリントン・アーケードにあるホリデー&ブラウン。-蝶ネクタイ専門店ダイヤモンドヘイク

出典:jp.depositphotos.com

一方、ブラウン氏の弟のバジル氏は自社の成長に伴い、自社所有の工場を開設して安定した生産体制を構築していきました。ブラウン氏と弟のバジル氏、2人の兄弟の能力や直感から作られるネクタイは、英国国内で良い評判を広げていきました。

ホリデー&ブラウンはネクタイに高い品質を求めると共に、デザインの面では斬新さを追求していきました。

第一次世界大戦以降、紳士服業界にも工業化という大きなうねりが起き、市場には大量生産の低品質なネクタイがあふれていました。そんな時代背景の中で高品質なネクタイ生地と、専門職人の質の良さがホリデー&ブラウンのトレードマークとなってゆき、英国紳士からの評価を確かなものとしていきました。

1920年代は染色技術の向上にともなって、色々なパターンのネクタイが生み出され、たくさんの流行が目まぐるしく移り変わった時代です。

この流行の変化に対する柔軟性を高めるために、ホリデー&ブラウンは専用工房を設けました。この現在のカスタムメイドにつながるサービスの指揮はブラウン兄弟の弟であるバジル氏が執りました。

ホリデー&ブラウンはプリントネクタイだけでなく、顧客の要望に応えて、しっかりと打ち込まれた50オンスツイルのネクタイや、職人のフルハンドで5フォールドと7フォールドのネクタイも作りました。さらにライニングのカスタマイズやネクタイの長さのオーダーにも応えてゆき、ブランドとして存在感を強めていきました。

1956年に創業者のオーブリー・ブラウン氏が62歳で亡くなり、会社は弟のバジル氏と息子のコリン氏によって引き継がれました。やがてホリデー&ブラウンは、洗練さの代名詞としてその名が世界中で知られるようになり、拠点をコーチ&ホーシーズに移しました。ブランド・ロゴにも馬と馬車が追加されました。

70年代80年代、ホリデー&ブラウンは英国らしい大柄でエキセントリックな色使いを表現したプリントネクタイなどによって英国メンズスタイルの象徴として大きく成長を遂げました。

2000年、 ホリデー&ブラウンはイタリアでシルク産業をリードするマンテロ・セタ社に買収されました。マンテロ社は1902年創業でイタリア最古のシルクメーカーのひとつです。

こうして、ホリデー&ブラウンがこれまで守ってきた英国の伝統と、世界的に有名なイタリア・コモ湖のシルク産業の知識が融合することとなりました。

2013年春夏コレクションからは新生ホリデー&ブラウンとして再スタートを果たし、118巻を超える膨大なデザインアーカイブを武器に世界中の紳士たちを虜にしています。

ホリデー&ブラウンのブランドタグ。-蝶ネクタイ専門店ダイヤモンドヘイク

出典:pinterest.jp

ホリデー&ブラウンの洗練されたデザインは世界的にも評価が高く、なかでもフラワーモチーフはブランドの看板デザインです。もとは生地デザインが専門の英国ブランドですので珍しいプリント生地のネクタイが魅力となっています。出自が英国なので、渋めのクラシカルな柄や英国的エキセントリックデザインもありますが、現代的なイタリア・テイストを加味しているので意外と使いやすいネクタイが多いですね。

特に36オンスのプリントタイなどは「エンシェント・マダー」と言われる古典的な染色方法によって手染めでプリントされていて人気です。

ホリデー&ブラウンのネクタイはコストパフォーマンスに優れていて、渋いような派手なような柄が好き人、また小さ目のノットが好みの方におすすめです。

ホリデー&ブラウンのネクタイ。-蝶ネクタイ専門店ダイヤモンドヘイク

出典:www.styleforum.net

Mantero社公式サイト

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